子どもに見せたいプロフェッショナル 仕事の流儀 ベスト2は
「予備校講師 竹岡 広信」さんです。
10年ほど前に大流行したマンガ ドラゴン桜のモデルとなった英語講師の方です。
撮影当時、多くの東大生が「もっとも影響を受けた先生」「先生に人生を叩き込まれた」と
名が挙がったのがこの竹岡先生でした。
この竹岡先生、非常にユニークな授業をします。
その英語の勉強方法はとても参考になると思います。
そしてただ教え方が上手なだけでなく子どもたちに対する思いがとても強い方です。
また、「一流のプロフェッショナルってこれだけ研鑚を積み、工夫し、努力をしているんだ」
というのがよく分かります。当たり前ですが。
ある日予備校に耳の不自由な高校生がやってきました。
当然竹岡先生の授業も聞き取りづらい状況だったのですが
その高校生のために竹岡先生がとった行動とは・・。
ご興味のある方は動画でご覧ください。将来先生になりたい、教職に就きたいと考えている
お子さんにはとても興味深く感じられると思います。
この動画で自分も高校時代を思い出してしまいました。
関西のある予備校に通っていたのですが
そこで日本史を教えてくれていたM先生はかなりはちゃめちゃな先生でした。
「この教材を完璧に覚えたらどこでも受かるからこれだけ自分でやっといて」
と言って、生徒には教材だけを与え、M先生はただひたすら戦国時代、幕末、日露戦争における日本海海戦・・
などのエピソードをドラマ仕立てで話していくのです。
M先生から「班田収授の法は~」とか「治安維持法っていうのは~」といった
解説は全く聞いたことがありません。
日本歴史上に出てきた人物たちとその人物にまつわる話だけをひたすら話し、
ただ生徒に面白く日本史を伝えることだけに注力した授業でした。
そんな一見全く受験に関係ない授業でしたが、その先生のおかげで
日本史は大好きな科目になり、言われなくても勝手に勉強して
成績にはまったく困らないくらいには出来るようになっていました。
今頃M先生はどうなさっているのでしょうか。
竹岡先生を見たり、M先生のような指導を思い出し、講師に最も必要なのは教える技術などではなく
実は子どもを感化する力なのではないかなと感じることがあります。
(その感化力は技術が支えているのでもちろん技術もとても大切だと思います)
竹岡先生も東大生に「人生を叩き込まれた」と言わしめるくらい感化力の強い先生です。
子どもに見せたいのではなく、ただ自分が見て感動した「プロフェッショナル 仕事の流儀 ベスト2」に
なってしまっている気もしないではないのですが(笑)
以上、ベスト2「予備校講師 竹岡広信」さん でした。