小学生の国語の音読について
小学生で国語が滅法弱い子について。
例えば中学受験で首都圏模試で偏差値30台とか
それくらい苦手な子の場合です。
でも弱いように見えて、制限時間を取っ払って
じーーっくり大問1問を解いてもらうと実は解けるような子。
つまり文章を読むのが遅い(読んで理解するまでに時間がかかる)子についてです。
そういうお子さんは単純に読書経験が
ふつうに比べてホントに少ないように感じています。
読書だけでなく、マンガも全然読まない印象です。
ですからせめて短い文章で1日15分程度の音読だけでも
してもらえたら。
出来れば変わってきます。
小学生に音読で国語の文を速く読めるように
そういう小学生を見ていて感じるのは
パッと文章を見て「認識できる言葉のかたまり」が短いということです。
そんなわけで文を読むスピードが遅かったり
内容が頭に入ってくるのに時間がかかっているように見受けられます。
どういうことかと言いますと例えば
そんなわけで/文を読むスピードが遅かったり/
内容が頭に入ってくるのに/時間がかかっているように/見受けられます。
↑大人ならこれくらいの言葉をかたまりとして認識できるのに対し、
そんな / わけで / 文を / 読む / スピード / が / 遅かったり
内容が / 頭に / 入ってくる / のに / 時間が / かかって / いる/
ように / 見受け / られます。
↑これは極端ですが、国語の苦手な子どもはこんな感じで
言葉と言葉がぶつ切りの状態で認識されているイメージです。
国語の文を音読し、視野を広げる
そんな子には音読をオススメしています。
ただ音読をオススメするだけでなく
「できるだけスピード速く音読できるように練習しよう」と伝えるのですが
スピード速く音読する訓練をする
↓
速く読むために、先の言葉にまで視野を広げる意識が働く
↓
認識できる言葉のかたまりが長くなる
↓
文章を速く読み、理解するスピードが速まる
ということを狙っています。
国語の力を伸ばすには
もちろん漢字が読めるとか語彙を増やすことも
必要ですが、読むスピードが特に遅いと感じられるお子さんの
場合には音読がオススメです。
ちなみにある程度の文をただ1回読むだけでは
あまり意味がない、というか
自信にも何にもならないので
スラスラ読めるようになるまで同じ文を何度か繰り返し読むことが大切です。
何度もやってるとスラスラと
読めるようになります。
小学生のお子さんが音読でもつっかえるなら
音読もつっかえるようなら
お母さん お父さんが読んでみて
「こんな風にマネして音読してみて」
と伝えると良いと思います。
決して「何でスラスラ読めないの!」なんて
怒らないことをオススメします。
国語(日本語)は子どもにとっては
初めてですので
英語の文章を音読するのにスラスラ読みづらいのと同じです。
せっかくの練習で
怒って自信なくさせるとか最悪です。
英語の教科書を学校の先生が読んで
「Repeat after me.」と言って
クラス全員で音読するように
お母さん、お父さんのマネをしてもらうと
よいかと思います。