公立中高一貫校のいわゆる適性検査Ⅰ(国語)では読解の他に作文も課されます。

この作文を書くのが苦手という小学生も多いですが
実際の合格者の小6生はどれくらいの作文ができるのでしょうか。

以下は実際に横浜市立南に合格した子の作文例です。
問題は市立南ではなく、他県の過去問ですが。

私は、友人関係やクラスなど自分の身のまわりで対立が深まってしまった場合は、まずお互いの意見を
しっかり聞き、良いところを見つけ、理解していくことが大切だと思います。

学校で掃除をしていた時、そうじの仕方のことで、友だちと意見が合わず、対立してしまったことが
あります。しかし、後でしっかり友だちの話を聞いてみると、その意見は、私の意見とはまったく違った
ものだったけれど、自分は思いつかなかったとても良いアイデアがたくさんあり、驚きました。
その後、友だちも私の意見を理解してもらい、二つの意見の良い所を合わせた、そうじの仕方の決まりを作ることができました。

このように、お互いが相手のことを受け入れ、相手と分かりあおうと努力することで
自分には思いつかなかった良いことを相手と共有できて、対立していたクラスや友人関係も解決できると思います。

 

小学6年生としてはかなりしっかり書けている文章ではないでしょうか。
プレップ(PREP)も完璧ではありませんが、意識して書けています。

【公立中高一貫に合格できる作文答案を作るには】

1 PREPを意識して書く

P POINT    意見、結論
R REASON   理由
E EXAMPLE   例
P POINT    再度、まとめの結論

基本的にこういった構成 型を覚えておくことが大切です。
「意見⇒理由⇒体験⇒まとめ」という言い方でもいいですね。

公立中高一貫の作文では「自分の体験をまじえて書け」と指定されますが
EXAMPLEの部分で自分の体験を書けば良いです。

 

2 問題集などの模範答案をひたすら書き写し
  文の型を習得し、文のリズム感を鍛える

 1のような文の型を学ぶのに最適なのは「模範解答」です。

「文章が書けない」というお子さんの場合、「~です。~です。~です。」のように
文体が非常に読みにくく、リズム感が悪いケースがあります。

これは普段の読書など文章に読み慣れていないために起こってしまうことですが
読書が好きではない子の場合など、仕方のないことですので
模範解答を音読し、また書き写すことがリズム感を鍛えるうえでとても有効です。

また、それまでお子さんが知らなかった言い回しを覚えるうえでも有効です。
是非書き写しで練習してみてください。

 

書き写したあとに、「この部分は結論だ」「この部分は理由だ」
「この部分は体験を書いている」・・・といった具合に

模範解答を見て、それをPREPで分析できるようになると非常に良いです。

 

3 全国の公立中高一貫の過去問を解き、「書くネタ」を増やす

同じ学校の過去問では練習量にも限りがありますので
全国の公立中高一貫の過去問で演習量を確保します。

制限時間内に解く練習にもなりますし、さまざまな過去問に触れることで
「書くネタ」を増やすことができます。

・コミュニケーションの問題が来たらこう書こう。
・努力系の問題が出たらこう書こう・・・など

自分の中で持ちネタをストックしていくことが大切です。

また学校行事や家族のお出かけ、学校であった出来事などで体験したことも
「この体験はこういう風に書けるな」と体験をどう使うか日頃から
考えておくと非常に役にたちます。

日頃からこういった要領の良さや大人のような計算高さも
ある程度は公立中高一貫受験には必要かと感じます。

 

4 なんだかんだいって読書で語彙を増やすことは必要かと・・

「受験生に読書の時間なんてない」と言われてしまいそうですが、私立中学受験生 公立中学受験生
どちらを見ていても国語の得意なお子さんはやはり読書好きな子が多いと思います。

読み慣れているので文章を読むスピード 理解ももちろん速いのですね。
それこそ全国の過去問やその他問題集でも良いです。
出題された問題になっている本からご本人が「これはおもしろかった」と言った本を
買い与えてあげて読んでもらうとよいかと思います。

 

5 ある程度読解力がある子向けの「裏ワザ」 
  練習時、「文章のラスト・結論部分」だけ先に読んでしまう訓練

こちらは裏ワザ、ですが全国の過去問などを解き、練習する際に
「先に結論部分だけを読み、それから初めに戻って読み進める」という手もありです。

文章というのは一つの結論に向かって進んでいきますので
先に結論部分を読み、「こういう結論に向かっていくんだなー」と思いながら
読み進めるようにすると文章内容の理解が楽になります。

ただ全ての文章に通用する方法でもないので
ある程度読解力があり、臨機応変な判断ができる子にのみオススメできる方法です。

 

 

以上、公立中高一貫中を目指す小学生向けの作文系の問題についてでした。
参考になりましたら幸いです。