5月9日 神奈川学園で行われた塾関係者向けの説明会にいってきました。
そのレポートです。特に印象に残ったところなど記しましたので
ご参考になさってください。

神奈川学園の難関校の合格状況

国公立       4名
早慶上理(ICU含む)16名
GMARCH      71名

ということで20%そこそこということでした。
例年は30%ほど行っているということでやはり私大入試定員厳格化の影響は
神奈川学園でも出ていたようです。
次は理系進学率 理系進学率は例年どおり30%ほど(29%)とのことです。

 

2012年から「MARCH100」を達成してきた神奈川学園ですが
Kanagawaプロジェクトと銘打ってさまざまな取り組みしています。

「21世紀教育プラン」
中1 平和、中2 環境、中3 多文化共生、高1 日本の課題、高2 探究など・・と
それぞれの学年で決まったテーマで学内、学外での研修を通じて
「社会」と接点を持ち、そこから夢を見つける

というプロジェクトだそうです。

私も塾を運営していて常々感じますが、子どもたちに夢や目標を持ってもらうことは
非常に大切です。勉強一つとっても明確な目標、目的意識を持つ子どもと持たない子どもでは
集中力は全く違うからです。
社会を知り、自分が社会でどのように生きていきたいかについて考える取り組みは
子どもたちにとって不可欠だと感じています。

こういった活動をしている学校は私立であれば他にもありますが
神奈川学園ならではの特徴は研修を通じて

神奈川学園の先生が『子どもたちにこの人に会ってほしい』と思える人と子どもたちを出会わせること
会ってほしい人とは学園の先生が自ら何度も現地に赴いて打ち合わせするそうです。
この手作り感いいですね。

水俣では医師の先生のお話を聴いたり
東北では東北大学の先生に学園生のプレゼンに講評してもらったり・・

出会いで人生変わりますのでこういう取り組みはとても良いですね。

神奈川学園『さらに新たな挑戦も』

2008年から始めた6日制カリキュラム。
子どもたちに「ムリのない負荷をかける」取り組みということで
毎日2時間の自宅学習ができるような宿題、課題を出している、ということでした。

いただいた資料からそのままの引用ですが

神奈川学園の授業の特徴

・全人的な発達を目指す⇒すべての教科を文科省標準時数以上
・5教科はオリジナルテキストを中心に
・TTの実践(理科の実験、種目によって体育、家庭科実習など)
・少人数制授業(中学英会話、中2数学、中3英語から始まる習熟度別、高2からの大幅選択制)
 筆者注)高校2年からは35時間中22時間の授業はそれぞれの生徒の志望進学先に応じて自分で選べるそうです。
・理科100実験
・調べ学習などグループ学習
・1日2時間の家庭学習
 筆者注)実際生徒さんはみなさん1.5時間から2.5時間の学習時間だそうです。

神奈川学園が現在本格的に取り組んでいること

アクティブラーニング(以下AL)について、AL実践の代表的研究者 小林先生からの
アドバイスをもらいながら本格的に授業で活用している。
筆者注)ALは今、注目を集めている教育手法です。
    2020年大学入試改革に向けての取り組みですね。


神奈川学園で現在進んでいること

・学び合いの授業実践を中1から高1まで中心に
・ICTを用いての反転学習の実践 

神奈川学園の英語教育

New Tresure1~3を使用。
筆者注)New Tresureはとても良い教材だと個人的にも思います。
 しっかりやればかなり力が尽きますね。ただ覚えるべき単語量も多く難しいので
 一生懸命取り組むことが求められる教材です。楽は出来ない教材ですね

<2020年の教育改革に向けて 発話の指導>
・デジタル教科書により音読指導に力を入れている
・電子黒板による視覚教材で発話を自然に促している
・全員参加のスピーチコンテストなど。
 筆者注)スピーチコンテストに出場した中3生の子のスピーチ原稿をみましたが
 中学で学ぶ文法的に重要な表現が随所に使われていました。またabandon、for free、appreciateなど
 中学生にしては難しい単語を使ったスピーチ原稿でした。

中2 中3 高1と学年全員参加の英語研修(中3で7日間 ニュージーランドorオーストラリア)

21世紀教育プランもそうですが、6年間を通して子どもたちの見聞が広がる取り組みをされているなと
感じました。私の中高時代と全然違います 笑 うらやましい限りです。

 

2018年度中学入試結果

全日程で応募者・実受験者が減少している
2019年度入試は2科 4科の従来型の入試を実施予定
帰国生入試は詳細は5月下旬に神奈川学園HPにて発表

2019年度入試 算数 国語 理科 社会について

算数
各日程の問題難易度は同レベル
形式も2018年度入試と同じ
2020年大学入試改革に向けて「発想力」「論理性」を問う問題を出すかも。
<算数の考え方を問う問題について>
答えが間違っていても途中の過程を加点する
日頃から途中の考えを書く練習をしておいてほしい、とのこと)

国語
誤字脱字、字が読みづらいものは減点対象
記述式問題は部分点を設けている(ポイントがあっていれば加点)
抜き出し問題は句読点の指示に従うように(仮に指示を見逃しても不利にならないようにしている

社会
出来事の名前を覚えるだけでなく、「どうして起きたのか」「その結果どうなったか」という
原因・結果まで学習したほうが良い
記述問題や資料読み取り、自分の考えをまとめる問題が出る
日頃から文章で内容をまとめる練習をしたほうが良い
筆者注)こちらも2020年に向けて必要とされることかと思います。
 2020年以降は一問一答的なただの暗記詰め込み式勉強だけでは対応できなくなります。

理科
物理・化学・生物・地学から1題ずつ出題
実験、観察を基にして「そこから何が分かるか」を考えながら解く問題が出る。

合格者の決定方法について

<A日程午前 B日程 C日程>
国語・算数を重視
合格者発表数の85%を国語 算数の2科の合計点上位者から順番に選ぶ
残った15%は4科で受験した人の中でまだ合格決定していない受験生の4科の合計点上位者から選ぶ。

<A日程午後>
2科の合計点上位者から順に選ぶ

 

よくある入試関連の質問

①A日程午後は試験時間が14時30分~、15字40分~と2つあるが
 試験開始時間以外に違いはない。
筆者注) 同日他校の午前入試を受ける方がいるため、他校からその足で来られることに配慮して試験時間を2つ設けているそうです。

②精華小学校からの内部進学者数は例年数名程度、0人のときもある。
募集定員には含めていない。


その他の具体的なクラス運営など

現在中学1年生のクラス担任の先生が実際のクラス運営について語っていた内容。

1日2時間勉強をできるように課題を出している。
 またその勉強時間を何かに記入して保護者にもそれを承認してもらうようにしている。
 実際生徒たちは1日 1.5時間~2.5時間勉強している。

・中1の4月などは「クラスで浮きたくない」という思いからクラスの人間関係が固定化する傾向があるが
 「誰とでもいられる」「一人でもいられる」よう、人間関係が固定化しない取り組みをしている、とのこと。

・「最近なにかと話題のLINEについて」
 保護者の方との協力のもと「9時以降は友だち同士でもLINEのやりとりをしないよう」にしている

 いじめなどの温床になる恐れのあるクラスのLINEグループは解体した。

筆者の神奈川学園への全体的な印象

かなりきめ細やかに対応されています。

来る2020年大学入試改革に向けて、またこれまでの学校運営、入試結果の反省なども活かして
「学校全体をよりよくしよう」と取り組まれている印象でした。

校舎もキレイですね。
図書室?を見せていただきましたが、各先生方のオススメ書籍が入口にズラーッとTSUTAYA書店のように
並べられていて、それを見ただけでも本好きの私はテンションが上がってしまいました。
こういうところからも小さなことから子どもたちに配慮している印象をうけました。

その他の説明会などのイベント

学校説明会は5月19日、6月29日、9月8日、10月5日、11月17日、12月21日、1月12日

オープンキャンパスは6月23日、10月27日

入試問題体験会は12月15日

文化祭は 9月22日、23日

ということです。

以上、神奈川学園の学校説明会レポートでした。