セレッソにはたくさんの私立中高生の子どもたちに通っていただいています。

私立中高は、特に学校によって校風・指導方法もさまざまです。
実際に通っていた生徒さんに「どんな学校なのか?」をレポートしてもらうこの企画。

中学受験 高校受験を考えている小中学生や保護者のかたに参考になるかと思います。
あくまで通っていた学生による個人的な記憶や感想に基づいていますが
参考にどうぞお読みください。

今回は関東学院です。

元塾生 Nくんに書いてもらいました。

以下、関東学院中学・高等学校レポートです。

 

はじめに~関東学院中高の概要・校風~

 

関東学院中学校高等学校は、横浜市内にあるキリスト教(プロテスタント)の2学期制の進学校です。といってもそこまで厳格なキリスト教学校ではないので安心してください。週に1,2回朝の礼拝があるくらいです。最寄り駅は横浜から京急線の普通電車に揺られること5分の黄金町、または地下鉄ブルーラインの阪東橋です。関東学院は比較的自由な部分が多く、生徒と先生の距離も比較的近いです。なかにはあだ名で呼ばれていた先生も・・・(笑)。

 

 

関東学院の校則

服装や髪型、携帯電話の使用に関しては、とりわけ中学校のほうが厳しいと思います。中学生のときには2か月に一度の割合で「身だしなみチェック」を受けていました。そこまで厳しく罰することは見たことがありませんでしたが、一応チェックされます。携帯電話に関しては、中学生は朝の時間に担任の先生に預けることになっています。使用は禁止で、使っていることがバレた場合には、没収となります。(友達曰く、たまに見逃してくれる先生もいたそうですが(笑))。高校生に対しては、中学の頃と比べるとかなりゆるくなったように思います。身だしなみチェックの回数も年に1.2回と激減しましたし、携帯電話を預けることもなくなりました。ルール上は高校生も使用禁止ですが、使用しているところを没収する先生もほとんどいないくらいでした。使ってもよいということではないのであしからず。アルバイトは中高ともに原則NGです。

関東学院の行事

 

4月:高校3年生修養会(天城山荘)(修養会とは関東学院独特の宿泊行事です。単純に宿泊行事と考えて大丈夫です。)

 

5月:高校スポーツ大会、中学運動会、

 

6月:中間試験、中学1年修養会(天城山荘)、中学2年研修旅行(僕のときは京都.・奈良・大阪)、中学3年生研修旅行(僕のときは広島・長崎から選択)、高校1年生修養会(山梨県)

 

7月終盤~8月終盤:夏休み・・・希望者はオーストラリア研修やフィリピン英語研修、ハワイ島理科研修、などなど

 

9月:期末試験、かんらんさい(文化祭)

 

11月:ツリー点灯式、中学1年狂言鑑賞、高校2年研修旅行(僕のときは台湾、沖縄本島、沖縄離島から選択)

 

12月:中間試験、クリスマス礼拝、台湾短期交換ホームステイ(希望者のみ)

 

2月:中学校合唱コンクール、高校球技大会(高3以外)

 

3月:高等学校卒業式・午餐会(初旬)、期末試験、中学校卒業式(中旬)

 

 

・林間学校などは特にないですが、夏期と冬期に希望制講習や指名制講習があるので、休業中の学習支援も手厚いです。

 

・高校3年生の修養会では、中学1年生のときと同じところに行きます。中1の修養会のときに書いた「高3への自分に向けた手紙」を高3の修養会で読むという粋な企画もあります。

 

・定期試験1週間前は、部活も停止するので勉強に集中することができます。

関東学院での学習指導

 

関東学院では英語の指導に特に力を入れていると思います。中学1年生~高校2年生の生徒は「ベルリッツ」の協力のもと、ネイティブの先生と10数人の生徒で英会話の授業が行われます。週に2時間行われていて、中学生の英検3級や準2級の取得率が右肩上がりだそうです。僕は高校2年生の時だけ受けましたが、英語に触れる機械が増えたのは自分にとってプラスであったと思います。また僕の1個下の学年からは、クラスごとに日替わりで、朝の時間を使って、情報室のパソコンを用いたオンライン英会話を行っているそうです。ネイティブの先生と生で英会話をするそうで、僕もやってみたかったです。

英会話以外でも、受験に特に必要な英文法や読解方法を1から教えていただきました。授業では高3の夏休み前には基礎的な範囲を一通り終えますが、自主的に勉強を進める生徒もいます。休み時間に分からないところを質問しに行くときもありました。英文法に関しては毎日のように職員室に通った時もありましたが、1つ1つ丁寧にご指導していただきました。知らない先生には話しかけにくいと思いますが、知っている先生なら気軽に話しかけられます。

中学1年生の英語は、アルファベットの大文字小文字からスタートするので、英語が初心者の人でも安心です。僕もその一人でしたが、英語で困ったことはほとんど全くありませんでした。中学2,3年の時には、レベル別に応じたクラスで授業を受けることになります。僕の時には3クラスありました。

希望者は英検を学校で受けることもできます。例年高校卒業までに2級を取得する生徒は推定50人程度、準1級を取得する生徒はおおよそ15人程度であると思います。

関東学院での大学受験のサポート

 

関東学院中学校高等学校は、一応関東学院大学の付属校ですが、そのまま大学に上がる生徒は15人程度で、その他の生徒は他の大学に進学していきます。関東学院は中学入試の偏差値は決して高くないですが、それでも大学入試では国公立や早慶上智、MARCHなどの主要大学に合格できる、という点で評判が高まっているそうです。関東学院の先生方は、塾いらずといってもいいほど人材がすばらしく、自分で解いて分からなかったところを聞きに行くと、即座に僕の盲点を指摘してくれるくらいでした。放課後は図書室はすぐにしまってしまうのですが、教室は下校時刻まで開いているのでそこでよく勉強していました。ただ、高校1.2年生の教室はわが校自慢のマーチングバンド部が練習で使用することが大体だったので、その時は中学校舎2階の職員室前にある、「アシストセンター」で自習していました。高校3年生の教室をマーチングバンド部が使用することはないので安心してください。

高校3年生の時の進路相談についてですが、大学受験の全体説明を高3の4,5月頃に進路の先生から受けます。手続きなどの流れや、受験生としての心構えを改めて話してもらいます。担任の先生のみならず、進路に詳しい先生とも相談することがありました。僕の場合は国公立を受験する上での注意点なども詳しく教えていただきました。その点でも、関東学院の先生方は素晴らしいと思っています。

関東学院での大学受験への雰囲気

高校2年生の夏ごろから本格的にスイッチが入る人が多いと思います。僕自身は高校1年生の担任の先生が神レベルの方だったので、早い時期から受験勉強をスタートさせることが出来ましたが、大半の生徒は高校2年生の頃から受験勉強を始めると思います。もちろん高校1年生の頃から進路に関する話は先生の方から提供されるのですが、もう少し早い時期から生徒が受験モードに入れたらなぁというのが本音です。

 

 

・文系、理系、ベストクラス制度について

 

関東学院では高校2年生から、文系と理系に分かれます。高校1年生の11月頃に文理選択を行います。文系の場合でも高2までは数学を必修で履修し、世界史Bと日本史Bの選択も高1の文理選択の時に事前に行います。理科基礎の必修科目もあります。高3の時には数学は希望者のみになります。世界史Bと日本史Bは引き続き勉強していきます。世界史Bと日本史Bについては終わるのが高3の12月初旬でした。国公立受験者向けに生物基礎や地学基礎演習、倫理や政経の演習も開講されますが、これらに関しては、自分で出来る科目であると思われるので演習は受けない方がマシだと思います。取っている人もいましたが、時間が拘束されるのであまりお勧めはできません。理系に関してはあまり詳しくは知らないのですが、数学のペースとしては高3の夏休み前後に数Ⅲをすべて終わらせるそうです。化学も高2~高3の9月頃にすべての範囲を終わらせて、受験に備えるそうです。

 

ベストクラス制度とは中学2年生以降の生徒に適用される成績優秀者のクラス制度です。1学年に6クラスあるのですが、全体250人程度のうちの上位40人程度を前年度までの成績をもとに選抜し、1組として参入されます(なので、別名「1組制度」)。学年が変わるごとに選抜されますが、毎年変わるのは5人程度です。先生もベテランの先生が担任になります。高校2年生の時には文理ごとにベストクラスを選抜し、文系は1組として、理系は6組として選抜されます。ベストクラスに入るとまわりの生徒たちも難関大学を目指して受験勉強をするので、自然と自分の勉強にも力が入ります。なお、高1から高2に上がる際にはベストクラスに入ることをあらかじめ辞退することができます。高2から高3に進学するときにはクラス替えはありません。

 

余談ですが、ベストクラスにいると中学2年から高校1年までクラスのメンバーがほとんど変わらないので、クラスの仲が非常に良くなります。逆に、学年が変わるときのクラス替えの際には1組から外れてしまうのではないかという恐怖もありました。4月の始業式の日に、友達とクラス分けの掲示を見に行って、1組の覧の中に自分と友達の名前を見たときには、受験の合格発表のように「あったーーーー!!!!」と言って抱き合ったこともありました(笑)。

関東学院のいいところ

・先生と生徒の距離が近いです。先述しましたが、あだ名で呼ばれている先生もいました。関東学院の卒業生も先生の中にいるというのも面白いところであり、学生時代のエピソードを話してもらった時もありました。

 

・トイレがきれいです。最近改修工事が行われました。トイレで不快な思いをすることはまずないでしょう。

 

・コベルホール(カフェテリア)のおばちゃんが気さくな方ばかりです。系統はシダックスですが、基本的に皆タメ語で話しています。

 

・生徒が男女関係なく仲が良いです。これが一番の良いところだと確信しています。

 

・進路に詳しい先生が多数いらっしゃることです。自分が意識するべきことを詳しく教えていただきました。

関東学院のいやなところ

・しいていえば、坂が長いことです。これは関東学院生の鉄板ネタで、校舎に行くまでに階段もしくは坂を上っていかなければなりません。慣れるには慣れるのですが、毎朝疲れます(笑)。

関東学院を目指す中学受験生に向けて

僕自身は中学受験の時に関東学院は滑り止めの学校として受けました。他の中学校はすべて落ちてしぶしぶ関東学院に進学した身だったのですが、入学後は「なぜ関東学院を第1志望にしていなかったのだろう」と思えるほど楽しい学生生活をおくることが出来ました。小中高に限らず、受験が仮に思うような結果にいかなかったとしても、その先には思いもよらない運命が待っていると思います。

 

もちろん、受験生である以上は希望の学校を目指して頑張ってくださいね。皆さんが希望の学校に進学することを心よりお祈りしております。明るい未来を信じて受験勉強を頑張っていきましょう☆