セレッソにはたくさんの私立中高生の子どもたちに通っていただいています。
私立中高は、特に学校によって校風・指導方法もさまざまです。
実際に通っていた生徒さんに「どんな学校なのか?」をレポートしてもらうこの企画。
中学受験を考えている小学生や保護者のかたに参考になるかと思います。
あくまで通っていた学生による個人的な記憶や感想に基づいていますが
参考にどうぞお読みください。
今回は洗足学園中学 高校です。
慶応大学に進学している加藤先生に書いてもらいました。
以下、洗足学園中学・高校レポートです。
洗足学園の校則
髪は染髪・パーマ禁止、肩にかかる長さになったら結ばなければいけません
制服・鞄指定(リュックは黒紺茶のみ可)
リュックのみでの登下校と携帯電話の所持は申請が必要です
通学路が時間を問わず混んでいるので、学校付近の店への寄り道禁止など、指導はわりと厳しかった印象です
洗足学園の行事
4・5月 体育祭
6・7月 研修旅行などの学年ごとの行事
9月 洗足祭(2日間行われる文化祭)
10月 修学旅行など
体育祭や洗足祭は誰でも自由に来校できます
卒業生は行事に限らず、平日にフラッと気軽に後輩や先生方に会いに行っています
洗足学園の学校での指導
洗足学園の数学指導
授業はスピードもレベルも聞いているだけでついていけるものでした
宿題はさほど多くはありませんでした
定期テストで80点未満の生徒には、何日後かの朝に再試がありました
再試も80点が合格ラインで、4回ほど落ちると補習が待っています
ほとんどの人が再試を受けていましたが、再試を受けることで着実に復習ができ、次回こそは再試を受けまい、と普段の試験勉強のモチベーションになっていました
高2・3頃からは再試はなくなり、文系クラスでは個々の志望校に必要なレベルの授業を選ぶシステムになりました
例えば数学を受験で全く(センターも)使わない人、私立文系大・地方国公立大を数学で受験する人、難関国公立大を受験する人の3パターンに分かれて授業を選んでいました
洗足はセンター試験を受験することを教育の前提としているので、数学や理科基礎を受験期最後まで教えてくれます(逆に言うと、捨てられません)
クラスが分かれてからはテキストも別々のものを使います
筆者は難関国公立大向けの授業を選び、テキストはシステム数学を使っていました
11・12月はどの授業でもセンター試験の過去問や模擬試験を集中して行ってくれました
数学については予備校に通う余裕もないくらい、よく指導していただきました
洗足学園の英語指導
先生によってかなり個性がありましたが、筆者の場合は中学生では絵本や英会話で英語の慣れ、単語を詰め込み、高校生で文法をマスターしてひたすら長文を読む、という勉強法でした。
中学生では英語のみでのサマーキャンプがあり、修学旅行ではAPU大学に訪れました
宿題は問題集が中心で、単語テストもこまめにありました
数学と同様、定期テスト・単語テストは80点未満の人に再試がありました
単語テストでは単語だけでなく、熟語もありました
この単語・熟語の詰め込みが合格につながりました
クラスは点数で2つに分かれていました
定期テストごとにクラスが変わったので、緊張感をもって定期テストに取り組めました
洗足学園の大学受験へのサポート
本人の勉強だけでなく保護者のサポートまで、十分すぎるくらい手厚くサポートしてくれました
特に他校と違うと思うのは、職員室への入りやすさです
職員室に気軽に入り、問題の質問や志望校相談をしたり、過去問の添削を頼んだり、勉強に疲れたときは先生をつかまえて雑談をしたりしていました
フレンドリーな先生方に、精神的にもかなり助けられたと思います
洗足学園 学校全体で大学受験の雰囲気はあるか
筆者が受験生であったときもそうでなかったときも、特に受験モードを感じたことはありませんでした
洗足学園 文系と理系のクラス分けと特進クラス
高1で文理が分かれます
特進クラスはありません
個々が自由に必要な授業を受けるシステムでした
洗足学園高校から国公立大学を目指すなら
定期テストでは順位がでませんが、全科目平均点以上、平均点+10点くらいを目指すと良いと思います
受験期になると、模試で校内順位が出ます
目安としては、およそ240人中50番以内が国公立大と早慶を併願できる位置だと思います
洗足学園の良いところ
どんな生徒も見捨てられないところです
成績が悪くても校則をやぶってしまっても、先生方が熱心に対応してくれます
洗足学園の学校の嫌なところ妙なところにプライドがあります
例えば、洗足の冬の制服は緑色なのですが、生徒会が反発して制服の変更を何度も企画しても変わりませんでした
洗足学園中学を目指す後輩へメッセージを
入ってしまえば学園生活も受験も何の心配もない、とてもおすすめな学校です
校舎がとってもきれいです
ぜひ訪れてモチベーションを高めてください!