独学で入試世界史と戦いたい人のための勉強法まとめ
私は世界史が元々苦手でした。いよいよ本格的に受験勉強に入るぞ!という時のセンター模試で5割を叩き出し、さてどうしようかと学校の先生にため息をつかれました。笑(笑えない)
そんな私が予備校に通わず独学で9割まで得点を伸ばした入試世界史の勉強の際に使っていた教材とその使い方について具体的に紹介します。大きく5個のセクションで教材別に分かれています。
※人によって勉強法は合う合わないがあります。これを全てマネをしていただいてももちろん良いのですが、自分がやりやすい・効果が出やすいと思う方法にアレンジをしていくといいかと思います。
《概要》
①教科書
②資料集
③ワーク
④過去問
⑤一問一答などその他教材
☆=ポイント
独学の世界史勉強法 ①教科書
☆とにかく汚す!!!ボロボロにする!!
よく、蛍光ペンで太字にマークアップは意味がないと言われがちですが、それは「引いただけ」の状態のことを指しているのであって、やり方を変えれば効果バツグンの勉強法です。
具体的にどう汚すのかというと
・汚す範囲を決める 例→〇〇ページから〇〇ページまでとりあえず書き込もう!
・大事すぎる単語に蛍光ペンでマークアップ
→教科書の太字だけではなく、ワークを解いていてよく出題されている語句や苦手な語句にもマークアップをします。
・ボールペンで年号にチェック
・人物や出来事についての詳細にアンダーライン
→これ、記述論述問題に役に立ちます。そのまま抜き出せば記述問題満点ってことが学校のテストだとよくあります。
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◎練習してみましょう〜
「1603年にはジェームズ1世が即位した。彼は王権神授説を唱え、専制政治を行ったため、議会と対立した。」
→「1603年」にボールペンでチェック。「ジェームズ1世・王権神授説」は大事そうなので蛍光ペンでマークアップ。「専制政治〜対立した」までは詳細なのでボールペンでアンダーライン。
…こんな感じです。ただ蛍光ペンで大事な単語に線を引くよりも因果関係や情報が明確になりましたよね?
一通り書き込みが終わったら、これをスキマ時間に読み返すことを忘れないでください。情報がまっさらな教科書の何倍にも詰め込まれているので。
教科書は白黒で読みにくいし分厚すぎんだよ!!!とのご不満がある方、わかりますその気持ち。実況中継やナビゲーターなどの4冊くらいにわけてある参考書を教科書代わりにしても全然大丈夫です!私は実況中継を母に買ってもらいましたが、合わなすぎて辞めました。母には申し訳ない気持ちでいっぱいです。( ; ; )
独学の世界史勉強法 ②資料集
☆世界史でめんどくさい、横の軸を資料集で網羅しよう!
図や地図がたくさん載っていて情報量も多いので、教科書より読みやすいイメージがあると思います。今回はそこではなくて、資料集の後ろの方の「年表」にスポットライトを当てます。
普段使われている資料集の年表のページを開き、先程出てきたジェームズ1世の即位年、1603年のあたりを横にずーーーーっと見てみてください。
イングランドでジェームズ1世が即位してウハウハしていたとき、日本では江戸時代が始まっていたり、フランスが東インド会社を設立していたり、アメリカでは植民地の建設がガンガン進んでいたり…。相当いろんなことが起こっていますよね。
こうして横の軸を見る癖をつけておくと、難関大の意地悪な問題に対処しやすくなります。
自分が過去問を解いていて思い出せなかった横の軸があれば、その都度戻ってきてボールペンなどでぐりぐり〜とマークしてこちらもボロボロにしていってください^_^
私よりも使い込まれていた同級生の資料集は、背表紙が取れていました。笑笑
独学の世界史勉強法 ③ワーク
☆テスト期間に解きまくる人が多いと思いますが、受験勉強の時にはワークと恋人になるくらいの勢いで毎日解いてください。
具体的には、
・1単元見開き1ページ完成くらいの薄いワークを用意
・まずはマークアップされている教科書を《見ながら》インプットに使う
→①で、書き込む範囲をまず決めると書きましたよね?それが終わったら、即このインプットに移ります。ついさっきマークアップをした教科書を手元に置いて、答えを探しながらワークを解いていく感じです。これを教科書の最後の範囲まで同時並行でやっていきます。
・インプットが終わったら、何も見ずに普通に解く(受験が終わるまで無限ループ。間違えた問題にのみチェックをつけ、一周してその範囲に戻ってきた時に正解できたら、そのチェックを消す)
といった感じです。
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☆丸つけの仕方に注意!模解をすぐに見ない!
これは過去問の丸つけにも言えることなのですが、語句が思い出せなくて空白の問題があるとき、すぐに模解を見て赤ペンで書き込んでいませんか?それだとただの作業になってしまいます。
・空白の前後の文章を頼りに、自力で答えを教科書や資料集から見つける
→正解が見つかったらその語句=苦手 ということなので、ボールペンでさらにチェックをつける。
・それでも見つからなかったときに初めて模解を見る
この方が、記憶にも残りやすく、自分で汚した教科書を読み返すいい機会になると思います。
独学の世界史勉強法 ④過去問
☆細かすぎる知識を蓄えるためにも使おう!
基本的には③と同じですが、教科書に載っていないような難しい語句を平気で出してくるのが過去問です。「あー、こんなん知らんわー。」で終わらせず、それと関連していそうな教科書のページに書き込んでおくようにすると、さらに世界史辞典の情報が増えます笑
志望校の問題形式に慣れる以外にも、新たな語句を学ぶ教材としても使えるのが過去問です!
☆必ず解いた直後に直し・定期的に解き直しをしよう!
・正しいものを選ぶ問題、よく見ますよね?その問題が合っていても間違っていても、必ずやって欲しいのが「その他の選択肢の検討」です。
「❶が正解なのはわかったんだけど❷〜❹のどこが不正解なのかと聞かれると答えられない」では、知識が十分に定着していません。不正解選択肢を潰せなかった時には、ノート等にまとめておきましょう。一問で一個の知識を得るのが普通なのに、この時点で4倍の知識を一問でつけられることになります。お得ですよね?笑
・直しは、2週間もすればほぼ答えを忘れているはずなので、そのタイミングでやるといいかと思います。私は高3次に受けたセンター模試は全て取って置き、満点になるまで解き直しをし続けました。結局全4回が満点になるにはセンター本番ギリギリまでかかったので、解き直しはした方がいいです。
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・解き直しをして新たに間違えた問題が出てきたら、直しの際に使ったノートに書き足していきます。
直しノートなるものを1冊作っておくと、それは自分の苦手まとめノートともいえるので、試験前にちょこっと見るのに最適です。
独学の世界史勉強法 ⑤その他教材
☆一問一答中心の勉強はオススメできません!
どうしても一問一答や暗記カードって、順番で記憶しちゃうんです。だから、一問一答は難関大用のレベルの高い語句を覚える用に、暗記カードは電車の中でみる自分の苦手な語句チェック用に限って使うくらいの気持ちで取り組むことをオススメします。また椅子に座ってがっつり時間を取るのではなく、こちらも過去問研究に飽きた時やスキマ時間でやる方がいいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
世界史はいくらでも伸びます。美術や文学など面白い小話もちょこちょこ登場するので、楽しんで世界史を勉強していただければ嬉しいです。そしてこのコラムが皆さんのお役に少しでもなることを願っています(o^^o)