★物語文では何に注目して読むか

「ぼーっと、何となく物語文を読んでいませんか？」
「最後まで文を読んで、内容は頭に残っていますか？」

中学受験生にとって国語の文章は何となく読むのではなく、注目すべき点に集中してメリハリをつけて読む！　のが大切です。

「物語文では何に注目して読むか」の3回目ですが
是非注目していただきたいのはこちら。

登場人物のキャラに注目する

こちらメチャクチャ大切です。

その人物が「どんな発言をするか」「どんな行動をとるか」はそのキャラによって一貫性が保たれています。

のび太はのび太らしく
スネ夫はスネ夫らしく
ジャイアンはジャイアンらしく

一貫性をもった振る舞いをします。
ジャイアンが優しい、ということは基本的にないですね。

キャラはどんなところに注目するとつかめるか

人物のセリフ、行動、動作などから
キャラをつかむことができます。

同じ一人の人物がどんなセリフを言ってるか
どんな行動、どんな態度かをとるか

「いつも同じようなマイナスなことばっかり言ってるな」と思ったら、その登場人物はネガティブな性格

「いつもセリフの前に『・・・』があるな」と思ったら
その登場人物は話すときに勇気がいる子、内気な性格

「ニッコリ」とか「大きな声で」とか「駆け足で」という表現が繰り返し出てきたら、その登場人物はエネルギッシュで元気な性格

という風に繰り返し表現されているその人物の行動、セリフ、態度に注目していきましょう。

もう一つキャラをつかむ上で注目すればいいところ

物語文の問題の初め、導入部に書かれている説明部分にも
是非注目してみましょう。

児童養護施設「青森おひさまの家」にあずけられた小学三年生の太輔は、なかなか周囲と交わることができずにいたが、中学三年生の佐緒里はなにかと太輔に声をかけてくれ、太輔も心を寄せていた。そのような中、地域の「蛍祭り」の日が近づいてきた。以下の文章はそれに続く場面である。

サレジオ学院2018年

👆
このような導入部分を見ると

太輔・・内気な子なのかな？

佐緒里・・優しい子なのかな？

となんとなくですが予想がつきますね。

そういう予想を立てて本文を読んでいくと
太輔のセリフで「・・・おれも、蛍祭り、行ってみたい」
勇気を出して声を振りしぼる。

とたどたどしく話す太輔の様子が出てきます。

「あ、やっぱり内気な子なのかな？」と予想しながら引き続き読んでみるといいですね。

太輔という人物のキャラの一貫性を本文を読みながら確かめていくといいです。本文の理解が深まります。

是非やってみてください！