神奈川県の私立高校入試における「推薦」と「専願」の仕組みは、公立高校入試とは大きく異なり、特に「内申点」が非常に重要になります。ここでは、それぞれの仕組みと特徴を簡単にまとめます。
神奈川県 私立高校入試の「推薦」と「専願」の仕組み
神奈川県の私立高校入試では、大きく分けて以下の3つの入試形態があります。
- 推薦入試
- 専願(単願)入試
- 併願優遇(併願確約)入試
- オープン入試(一般入試の一部)
このうち、「推薦」と「専願」は、その高校を第一志望とする生徒が対象となる入試方式です。
1. 推薦入試
- 時期: 一般的に1月下旬に実施されます。
- 出願条件:
- 各高校が設定する「内申基準(学業成績)」を満たしていることが最も重要です。
- その他、学校によっては、欠席日数、英検などの資格、部活動の実績、生徒会活動などが加点対象となる場合もあります。
- 中学校長の推薦が必要です。
- 選考方法:
- 多くの場合、学力検査は実施されません。
- 面接や作文が課されることが多いですが、あくまで形式的なもので、内申基準を満たしていれば基本的に合格が確約されます。
- 特徴:
- 合格した場合、必ずその高校に入学することが前提となります(他校を受験することはできません)。
- 入試相談(事前相談)と呼ばれる、中学校と私立高校の間で行われる非公式な面談で、受験生の内申点などの情報が共有され、合格の内諾が得られると事実上合格が決まります。
- 入試の時期が早いため、早く進路が決まり、精神的な負担が軽減されます。
2. 専願(単願)入試
- 時期: 一般的に2月10日前後に実施されることが多いです。
- 出願条件:
- 推薦入試と同様に、各高校が設定する「内申基準」を満たしていることが重要です。推薦入試よりも内申基準がやや低めに設定されている高校もあります。
- 合格した場合、必ずその高校に入学することが前提となります。
- 選考方法:
- 学力検査が課される学校が多いですが、これも推薦入試と同様に、内申基準を満たしていれば形式的な試験であり、基本的に不合格になることはありません。また学力検査がなく、書類選考のみの学校もあります。ただ、とはいえ手を抜くのではなく、中学で学んできたことを確実に自分の知識、実力として蓄積するために全力で対策、勉強をしましょう。ここでの頑張りが高校入学後の学力の土台となるからです。
12月~3月まで何も勉強しない、というのは高校進学後のことを考えると非常に危険です。 - 推薦入試と同様に、事前相談で内諾が得られれば、合格が約束されます。
- 学力検査が課される学校が多いですが、これも推薦入試と同様に、内申基準を満たしていれば形式的な試験であり、基本的に不合格になることはありません。また学力検査がなく、書類選考のみの学校もあります。ただ、とはいえ手を抜くのではなく、中学で学んできたことを確実に自分の知識、実力として蓄積するために全力で対策、勉強をしましょう。ここでの頑張りが高校入学後の学力の土台となるからです。
- 特徴:
- 推薦入試と専願入試は、第一志望であること、事前相談で内諾が得られれば基本的に合格が確約される点で、実質的な大きな違いはありません。
- 推薦入試の募集枠を超える第一志望者を受け入れるために、専願入試が設けられている側面もあります。
【重要】事前相談(入試相談・内諾)について
神奈川県の私立高校入試において、推薦・専願・併願優遇の合否を左右する最も重要な仕組みが**「事前相談」**です。
- 時期: 中学校の3者面談で受験校を決定した後、12月中旬に中学校の先生と私立高校の先生との間で行われます。
- 内容:
- 中学校の先生が、受験を希望する生徒の内申点や、部活動・生徒会活動の実績、欠席日数などの情報を私立高校に伝えます。
- 私立高校は、その情報が自校の設ける基準(内申基準など)を満たしているかを確認し、**「合格の内諾(合格の約束)」**を出します。
- 意味:
- この内諾が得られれば、事実上、合格が確定したとみなされます。
- よほどのことがない限り、入試当日の試験で不合格になることはありません(ただし、難関校の推薦入試など、一部例外もあります)。
- そのため、受験生は安心して入試本番に臨むことができます。
推薦・専願のメリットとデメリット
メリット:
- 合格が確実: 内申基準をクリアし、事前相談で内諾が得られれば、ほぼ確実に合格できます。
- 早期に決定: 一般入試よりも早い時期に進路が決まるため、精神的な負担が軽減されます。
- 併願校を探す手間がない: 第一志望の高校に集中できます。
- 学力検査の負担が少ない: 推薦では学力検査がない場合が多く、専願でも形式的なことが多いです。
デメリット:
- 第一志望であることが条件: 合格したら必ず入学しなければなりません。
- 他校を受験できない: 併願することができません。
- 内申点が重要: 内申点が基準に達していないと、そもそも受験できない可能性があります。
- 気持ちが緩む 公立高校を目指す人と違って早めに決まるために気が抜けて、中学学習内容が疎かになる場合があります。
内申の加点について
内申点に関しては
・英検3級 漢検3級 数検3級 など持っていれば内申を1点加点
・部活動を3年間継続していたら1点加点
・3年間皆勤だと1点加点
など高校によって加点される場合があります。
高校によって、また年度によって違いますのでこれらの詳しい話については高校の説明会などでご確認ください。
各校の基本情報については
こういった書籍を参考にしてみるとよろしいかと思います。
まとめ
神奈川県の私立高校における推薦入試と専願入試は、**「その高校を第一志望とし、かつ学校が定める内申基準を満たしている生徒に対して、事前相談を通じて実質的な合格を確約する」**という仕組みが特徴です。これにより、受験生は公立高校入試とは異なる安心感を持って受験に臨むことができます。ただし、内申点が重要であることと、合格後の入学義務があることを理解しておく必要があります。
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